【運送・物流】荷主対応と請求書処理を効率化、支払漏れと二重払いも防止

※以下は、特定の企業における実際の導入事例ではありません。運送・物流業で想定される課題をもとに、「AIをこのように活用できる」という一例をご紹介しています。

記載している時間と削減効果は、一般的な業務量をもとにした試算値です。実際の効果は、業務内容やデータの状態、運用方法などによって異なります。


運送・物流でよくある課題

配車を組んでいる最中に電話が鳴り続ける

新しい依頼、集荷時間の変更、積地の指示、請求の問い合わせ。電話とメールとFAXに分かれて届き、すべて配車担当が受けている。

手を止めて対応し、また組み直す。1日10件、1件8分としても、月20時間以上が対応そのものに消えている。

急ぎの依頼が、後から届いたメールに埋もれて気づかないこともある。

月末になると請求書が事務所に積み上がる

燃料代、高速代、傭車をお願いした運送会社への支払。支払先が多く、請求書の様式も1社ずつ違う。

1枚ずつ開いて金額を確認し、会計ソフトに手で入力している。支払期日も手で拾って一覧にしているため、同じ請求を二重に払っていないか、毎回不安が残る。

夜間や早朝は聞ける人が事務所にいない

「この荷物はどの向きで積むのか」「事故を起こしたとき、誰に何の順番で連絡するのか」。答えは紙のバインダーの中にあるが、探すのに時間がかかる。

夜間や早朝の出庫では、事務所に人がいない。ドライバーが自分の判断で動くことになる。


AIによる業務自動化の例

1. 荷主からの連絡を仕分けて返信の下書きを作る

届いたメールをAIが読み、「新規の依頼」「時間・条件の変更」「請求の問い合わせ」に分類します。急ぎのものを先頭に並べ、定型の問い合わせには返信の下書きを用意します。

項目

現在の作業例

自動化後のイメージ

手順

届いた順に開き、内容を読んで判断する

分類済みの一覧を見る → 下書きを確認 → 送信

担当

配車担当がすべて受けている

定型の連絡は事務担当が処理できる

時間

1件あたり約8分

1件あたり約2分

2. 請求書を読み取り支払予定を一覧にする

届いた請求書をAIが読み取り、支払先・期日・金額を拾って会計ソフトに登録します。あわせて、期日順に並べた支払予定表を作ります。

振込の前には、同じ請求を二重に処理していないか、前回と振込先が変わっていないかを確認します。

項目

現在の作業例

自動化後のイメージ

請求書の入力

1枚ずつ開いて手で入力。月およそ12時間

読み取り結果を確認して確定。月およそ4時間

支払予定の作成

期日を手で拾って表にする。月およそ4時間

自動で作成し、確認のみ。月およそ30分

二重払いの確認

記憶と過去の振込履歴を頼りに目視

振込前に自動で照合し、疑わしいものだけ知らせる

3. 点呼や荷扱いのルールをスマホから引けるようにする

安全マニュアル、点呼の手順、荷主ごとの荷扱いルールをAIに読み込ませ、質問すると、元の資料のどこに書いてあるかとあわせて答える窓口を作ります。

ドライバーが車内から質問できるので、夜間や早朝でも事務所に電話をかけずに済みます。

項目

現在の作業例

自動化後のイメージ

手順

事務所に電話する。バインダーを探す

スマホから質問する → 出典つきで答えが返る

時間帯

事務所に人がいる時間だけ

夜間・早朝でも確認できる

時間

1件あたり約5分

1件あたり約1分


想定される効果

月およそ38時間を削減できる試算

業務

試算方法

削減時間

荷主からの連絡対応

(8分-2分)×1日10件×20日

約20時間

請求書の入力

12時間-4時間(月1回)

約8時間

支払予定の作成

4時間-30分(月1回)

約3.5時間

ドライバーからの問い合わせ

(5分-1分)×1日5件×20日

約6.7時間

合計

約38.2時間