
※以下は、特定の事務所における実際の導入事例ではありません。士業事務所で想定される課題をもとに、「AIをこのように活用できる」という一例をご紹介しています。
記載している時間と削減効果は、一般的な業務量をもとにした試算値です。実際の効果は、業務内容やデータの状態、運用方法などによって異なります。
「この領収書は経費で落ちますか」「パートを雇うと社会保険はどうなりますか」「この補助金は使えますか」。同じような質問が、毎日メールと電話で入ってくる。
過去に何度も答えた内容でも、条文や通達を確認してからでないと返せない。職員では判断できないため、質問はすべて所長に回る。
1件あたり20分でも、週10件なら月13時間以上。所長の時間が、調べ直しに使われている。
顧問先から届く資料は、レシートの写真、郵送された封筒、会計ソフトへの入力済みデータとばらばら。まだ届いていない顧問先に催促の連絡をするところから、月初が始まる。
資料がそろってからも、仕訳を入力し、試算表を出し、「今月は外注費が増えています」というコメントを1社ずつ書いていく。
顧問先が30社あれば、コメントを書くだけで丸1日。これが毎月くり返される。
新しい顧問先は、既存のお客様からの紹介がほとんど。紹介がない月は、問い合わせが1件も入らない。
同業の事務所がセミナーやコラムでお客様を集めていることは知っている。それでも日々の業務が終わらず、ホームページは何年も前の更新で止まったままになっている。
過去の回答メール・所内マニュアル・関連法令をAIに読み込ませ、質問が届いたら、回答の下書きと、根拠になる条文の該当箇所をセットで出します。
項目 | 現在の作業例 | 自動化後のイメージ |
|---|---|---|
手順 | 所長が条文を確認し、回答文を一から書く | 下書きと根拠条文が出る → 有資格者が確認して送信 |
担当 | 所長しか対応できない | 職員が下書きまで進められる |
時間 | 1件あたり約20分 | 1件あたり約5分 |
試算表の数値をAIが読み取り、前年同月比と、動きの大きかった科目を上位から抜き出します。そのうえで「外注費が前年より30万円増加。7月の臨時工事によるもの」といった形の下書きを作ります。
資料が届いていない顧問先は自動で一覧になり、催促の連絡文も用意します。
項目 | 現在の作業例 | 自動化後のイメージ |
|---|---|---|
手順 | 試算表を見比べ、1社ずつコメントを書く | 数値から下書きが出る → 担当者が加筆する |
時間 | 1社あたり約20分 | 1社あたり約5分 |
資料の催促 | 未着の顧問先を調べて1社ずつ連絡する。1社約10分 | 未着の一覧と連絡文が出る。1社約2分 |
所長に30分お話しいただいた内容を録音し、そこからコラムの構成案と本文の下書き、セミナー用のスライドまで作ります。法改正や年末調整のように毎年決まって関心が集まるテーマなら、1回の録音から数本分の記事を組み立てられます。
項目 | 現在の作業例 | 自動化後のイメージ |
|---|---|---|
手順 | テーマを決め、調べ、一から書く | 30分話す → 構成案と下書きが出る → 加筆して公開 |
時間 | 1本あたり約4時間 | 1本あたり約1時間 |
業務 | 試算方法 | 削減時間 |
|---|---|---|
問い合わせ対応 | (20分-5分)×週10件×4週 | 約10時間 |
月次報告コメント | (20分-5分)×月30社 | 約7.5時間 |
資料回収の催促 | (10分-2分)×月30社 | 約4時間 |
合計 | — | 約21.5時間 |